「最近の歌詞って、優等生すぎない?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
昭和のヒットソングには、今の感覚では信じられないような“アウト”なフレーズがたくさんあります。令和では間違いなく炎上しそうな歌詞たち。でも、その背景を知れば「なるほど」と思えるかも。
この記事では、昭和と令和の歌詞の違いを具体例とともに紹介しながら、なぜそんな違いが生まれたのかを深掘りしていきます。
Contents
こんな人におすすめ!
- 昭和の音楽が好きな人
- 昔の歌詞の自由さに惹かれる人
- 時代背景や価値観の変化に興味がある人
1. 令和では炎上⁉ 昭和の“アウト”な歌詞たち


1.1 ジェンダー観の違い
- 「お前を嫁にもらう前に 言っておきたいことがある」
(さだまさし『関白宣言』)
→ 亭主関白が前提の価値観。今なら確実に炎上対象。 - 「女は愛嬌 男は度胸」
→ 性別による固定観念が前面に出た昭和らしい一節。
1.2 恋愛観の違い
- 「お前を離さない」
→ 令和では“束縛系男子”と受け取られるかも。 - 「勝手にキスをした」
→ コンセント(同意)が重視される現代ではNG。
1.3 労働観・根性論の違い
- 「24時間戦えますか?」(リゲインCM)
→ 今なら“ブラック企業の象徴”とされる一言。 - 「弱音を吐くな 男なら」
→ 現代はメンタルヘルス重視。「男らしさ」だけでは語れない時代。
「あなたもきっと覚えている、80年代のこの歌声!」
2. なぜ昭和の歌詞は“アウト”なのか?
2.1 社会の価値観の変化
昭和は「男は仕事、女は家庭」というステレオタイプが主流でした。
その価値観が歌詞にも自然と反映されていたのです。
一方、令和は多様性の時代。
「誰もが自由に生きる権利を持つ」という考え方が広まり、歌詞にもその意識が色濃く表れています。
たとえば、「黙って俺についてこい」といった表現は、今では「女性を自立した存在として扱っていない」と批判されることも。
労働観も変化し、「根性論」から「働きやすさ」「自分らしさ」重視へとシフト。
「24時間戦えますか?」は、今や時代錯誤の象徴です。
2.2 SNSと“炎上時代”の到来
昭和では、少数派の声が届きにくい社会でした。
歌詞に多少の違和感があっても、問題視されることは少なかったのです。
しかし令和は違います。
SNSの普及で誰もが意見を発信できるようになり、特にジェンダーやハラスメントに関する表現はすぐに炎上の火種に。
例:
- 「君は俺だけを見ていればいい」→ 束縛、モラハラ?
- 「愛のムチ」→ 体罰容認?
こうした表現が歌詞に含まれていると、あっという間にSNSで拡散・炎上する時代です。
2.3 コンプライアンス意識の高まり
昭和の楽曲では、今では放送できないようなフレーズも普通に使われていました。
たとえば、長渕剛の『順子』には
「17歳で酒を飲み」という一節があります。
現在では未成年飲酒を助長するとしてNG扱い。
令和では「社会的に問題のある描写」は厳しくチェックされるようになり、作詞家やアーティストも表現に慎重にならざるを得ないのです。
「でも、あの頃の温かさは、いつでも手に入ります。」
3. それでも昭和歌詞には魅力がある!

3.1 現代の歌詞は“優等生すぎる”?
炎上回避やコンプライアンス重視の影響で、現代のJ-POPは無難な表現が主流に。
- 「好きだよ」ばかりで「愛してる」が減った?
- 「男らしさ」「女らしさ」はなるべく避ける
- 「頑張れ」よりも「無理しないで」が定番に
その一方で「何か物足りない」と感じる人も。
3.2 昭和の歌詞が持つ“熱量”
昭和の歌詞は、良くも悪くも感情にストレート。
- 「お前が好きだ!離さない!」
- 「夢は逃げない!俺が追うだけだ!」
- 「飲んで忘れろ!」
そんな“泥臭さ”や“勢い”が、心を打つこともあります。
もちろん今の感覚では問題視される表現もありますが、当時の時代背景を知ると、また違った見方ができるはずです。
3.3 どちらも楽しむのが音楽の醍醐味
時代とともに歌詞は変わっていきます。
でも、どちらが正解というわけではありません。
- 令和の歌詞は「優しさ」や「個性」を大切にする
- 昭和の歌詞は「情熱」や「本音」がまっすぐ響く
どちらもその時代を映した“鏡”のようなもの。
今こそ、両方の音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか?
まとめ
- 昭和のヒットソングには、令和では炎上しかねない“アウト”な歌詞が多く存在。
- その背景には、価値観の変化・SNS時代の到来・コンプライアンス意識の高まりがある。
- とはいえ、昭和の歌詞には今も通じる熱量や魅力が詰まっている。
- 令和の歌詞と昭和の歌詞、両方を楽しむことで、時代を越えた音楽の楽しみ方ができる!

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