人間の歯石は歯科医院で歯科衛生士に取ってもらえますが、犬の場合はそう簡単にはいきません。
本記事では、犬の「毎日の歯磨き」の重要性と「歯石除去治療」について、我が家の愛犬の体験も交えてご紹介します。
Contents
1. 犬の歯石とは?原因とできる仕組みを解説
歯垢と歯石の違いは?
犬の口の中にできる「歯垢(プラーク)」は、食べかすや細菌の塊で、白っぽくネバネバした物質です。これは食後数時間で形成され、放っておくとやがて石のように硬くなり、「歯石」へと変化します。
歯垢の段階であれば、歯磨きやガーゼ拭きで落とすことができますが、歯石になってしまうと家庭での除去は困難で、動物病院での処置が必要です。
犬はなぜ歯石がたまりやすいの?
犬の唾液は人間と比べてアルカリ性が強く、歯垢が石灰化しやすい性質があります。また、人のように毎日丁寧に歯を磨く習慣がないため、口の中が汚れやすく、3〜5日で歯石ができることも。
特に、小型犬やシニア犬は歯周病リスクが高いため、歯石の沈着も早く進む傾向があります。予防には、日々のケアがとても重要です。
2. 犬に歯石がつくとどうなる?放置のリスクと影響
見た目の変化(口臭、黄ばみ)
歯石がつき始めると、まずわかりやすいのが「口臭」や「歯の黄ばみ」です。犬の口がなんとなく臭う…と感じたら、歯垢・歯石が原因の可能性があります。
我が家の愛犬「ルゥ」も、歯石除去するまではかなり口臭がしていました。
見た目としては、歯の表面が黄色や茶色くなり、奥歯に白い塊が見えることもあります。これは初期のサインなので、早めのケアが肝心です。
歯周病から全身疾患へつながるケースも
歯石が原因で「歯周病」に進行すると、歯ぐきの腫れや出血、最終的には歯が抜けてしまうことも。さらに、歯周病菌が血流にのって全身に巡ると、心臓病・腎臓病・肝臓病などのリスクも高まります。
とくに免疫力が低い犬やシニア犬は注意が必要。一見小さな口のトラブルが、命に関わる病気につながることもあるため、歯石の予防と早期治療がとても大切です。
3. 犬の歯石が原因で起こる病気とは?
歯肉炎
歯肉炎は歯茎が炎症を起こしている状態で、歯周病の初期段階です。歯肉が赤く腫れたり、出血したりすることがありますが、早期治療で改善可能です。
歯周炎
歯周炎は、歯肉炎が悪化して歯の周囲の組織にまで炎症が広がった状態です。歯茎が後退し、歯がぐらつくこともあります。進行すると組織の除去や抜歯が必要になることがあります。
4. 我が家の体験談:ルゥの歯石除去治療レポート
我が家の愛犬、パピヨンの「ルゥ」(オス)は、約1年前に歯石除去治療を受けました。
診断では、歯周炎を発症しているとのことで、歯が何本もぐらぐらしていて、ドックフードを食べるのも大変でした。

治療後はぐらついていた歯がなくなり、食事も楽になったようです。結果的に、歯石除去治療をして良かったと感じています。
結果、17本抜歯しました。そんなに抜いて大丈夫なの?と思いましたが、犬の永久歯は42本あるので大丈夫でした。もうこれ以上は抜かないようにケアします。

5. 犬の歯石除去は動物病院で!治療内容と相談ポイント
- 歯石の状態によっては、全身麻酔を伴う治療が必要になることがあります。
- 犬の年齢や健康状態によっては入院が必要な場合もあるため、事前に獣医としっかり相談しましょう。
6. 犬の歯石除去にかかる費用の目安は?相場と注意点
歯石除去の費用は1回あたり20,000〜100,000円程度と幅があります。
- 犬の健康状態、大きさ(体重)、治療を受ける病院によって異なります。
- 具体的な費用はかかりつけの動物病院に確認しましょう。
7.犬の歯石の予防法
最も大切なのは「毎日の歯磨き」!
- 歯石はセルフケアで除去できませんが、歯垢は歯磨きで落とせます。
- 歯磨きが難しい場合は、デンタルガムや口腔ケア用スプレーも活用しましょう。
🐶 犬の歯石を防ぐ!日々の歯磨き方法とおすすめグッズ
歯石除去の治療を受けたあとは、もう歯石がつかないように日々のケアがとても大切です。
ここでは、犬の歯磨きを習慣化するための方法や、おすすめグッズをご紹介します。
🦷 なぜ犬にも歯磨きが必要?
犬も人間と同じように、歯垢→歯石→歯周病へと進行してしまいます。
特に小型犬は歯石がつきやすく、口臭や痛み、さらには抜歯や心臓病のリスクにつながることも。
私も「うちの子、元気そうだし大丈夫かな…?」と思っていたのですが、気づいたときには歯石がびっしりで、病院での除去が必要になりました。
⏰ 歯磨きの頻度とタイミングは?
理想は 毎日1回の歯磨き。
でも、忙しい日もあるので、まずは週に2~3回から始めてみましょう。
おすすめのタイミングは「寝る前」や「ごはんのあと」など、習慣化しやすい時間帯。
少しずつ慣れてくれると、犬のほうから歯ブラシを待つようになりますよ♪
🪥 初心者におすすめの歯磨きグッズ
グッズ | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
犬用歯ブラシ | 毛がやわらかく、小型犬にも使いやすい | ★★★★★ |
指サック型ブラシ | 指にはめて使うタイプ。嫌がられにくい | ★★★★☆ |
歯磨きシート | 歯をふくだけなので簡単。初心者向け | ★★★★☆ |
歯磨きガム | 噛むだけでケアできる補助アイテム | ★★★☆☆ |
歯磨きジェル・スプレー | 歯ブラシが無理な子に。飲み水に入れるタイプも | ★★☆☆☆ |
📌 うちのルゥも最初は指サック型ブラシから始めました。
歯磨き後には必ずごほうびをあげて「歯磨き=楽しい」と思わせるのがコツです!
🪥 犬の歯磨きおすすめ商品
愛犬の歯の健康を保つために、以下のようなグッズを活用すると効果的です。
以下のサイトで商品名で検索すると見つかります。

1. スーパーキャット「らくらく歯みがきシート プレミアム」
- 特徴: 指に巻いて使うタイプの歯磨きシートで、歯ブラシを嫌がる犬にも使いやすい。緑茶フレーバーで口臭対策にも効果的。media-geek.co.jp
- 価格: 約275円(税込)media-geek.co.jp
- 詳細: MediaStarの紹介記事media-geek.co.jp+1media-geek.co.jp+1

2. ライオンペット「PETKISS 指サック歯ブラシ」
- 特徴: 指にはめて使う歯ブラシで、柔らかい素材が犬の口に優しい。ヘッドが小さく、細かい部分まで磨きやすい。
- 詳細: MediaStarの紹介記事
-

3. ドギーマン「毎日ハミガキコットン スティック」
- 特徴: コットン100%のロープ型おもちゃで、噛むことで歯垢を除去。遊びながら自然と歯磨きができる。イヌディア
- 価格: 約345円(税込)
- 詳細: イヌディアの紹介記事イヌディア+1イヌディア+1

4. プロバイオD(犬用デンタルケアパウダー)
- 特徴: 口内フローラに着目したパウダータイプのデンタルケア製品。食事に混ぜるだけで、歯垢の付きにくい口内環境をサポート。わんちゃんホンポ
- 詳細: わんちゃんホンポの紹介記事わんちゃんホンポ+1わんちゃんホンポ+1

これらのグッズを活用することで、愛犬の歯の健康を効果的にサポートできます。それぞれの製品は、犬の性格や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。また、歯磨きを習慣化するためには、無理なく楽しく続けられる方法を見つけることが大切です。
さらに詳しい情報や他のおすすめグッズについては、以下のリンク先をご参照ください。
- MediaStarの歯磨きグッズ特集media-geek.co.jp+1media-geek.co.jp+1
- イヌディアのデンタルケアグッズ紹介
- わんちゃんホンポの歯磨きグッズランキングイヌディア+2わんちゃんホンポ+2わんちゃんホンポ+2
愛犬の健康を守るために、ぜひ日々のケアに取り入れてみてください。
🐾 歯磨きのコツとステップ
- まずは口に触る練習から
- いきなり歯ブラシはNG! まずは、ほっぺや口の周りを触られることに慣れてもらいましょう。
- ステップアップの順番
- 歯磨きシート → 指サック → 歯ブラシ という順番がおすすめです。
- とにかく褒める&ごほうび!
- 歯磨きができたらおやつや声かけでいっぱい褒めてあげましょう♪
🌱 続けるコツは「完璧を目指さないこと」
歯を全部ピカピカに磨けなくても大丈夫!
少しでも歯に触れることができたら「今日はOK!」という気持ちで、ゆるく、でも続けることがいちばん大事です。
8.まとめ 我が家の反省点と皆さんへのアドバイス
犬の歯石は自然に取れることはなく、放置すると歯周病や抜歯のリスクが高まります。
「ルゥ」は歯磨きを嫌がり、結局放置してしまった結果、歯石除去治療を受けることになりました。以前の愛犬は問題なく歯磨きができていたので、犬の性格や環境によって差があると実感しています。
愛犬の健康を守るために、ぜひ事前予防を心がけてください!
・「愛犬の歯石が気になる方は、早めに動物病院で相談しましょう。」
・「日々の歯磨き習慣を見直して、愛犬の健康を守りましょう。」



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