日本人の平均寿命は世界的にもトップクラス。しかし、国内に目を向けると都道府県ごとに大きな差があるのをご存知でしょうか?この記事では、2020年の最新データをもとに長寿県・短寿県のランキングや、寿命の地域差の理由、長野県が長寿県になった理由などを詳しく解説します。
春の不調を乗り切る!春の最強食材についても解説しています。
ちなみに、私は長野県の生まれです!
Contents
日本国内の長寿県ランキングとその背景:長野県の逆転劇とは?
1. 日本人の平均寿命と都道府県ごとの差
2020年時点での日本人の平均寿命は以下の通りです。
- 男性:81.49歳
- 女性:87.60歳
一見すると長寿社会に見えますが、実は都道府県によって寿命には大きな差があります。長寿県と短寿県では、男性で約3歳、女性で約2.5歳もの開きがあります。
2. 平均寿命ランキング【2020年】
最新版(2020年)都道府県別平均寿命ランキング(厚生労働発表)
▶ トップ10(長寿県)
順位 | 男性(平均寿命) | 女性(平均寿命) |
---|---|---|
1位 | 滋賀県82.73歳 | 岡山県88.29歳 |
2位 | 長野県82.68歳 | 滋賀県88.26歳 |
3位 | 奈良県82.40歳 | 京都府88.25歳 |
4位 | 京都府82.24歳 | 長野県88.23歳 |
5位 | 神奈川県82.04歳 | 熊本県88.22歳 |
6位 | 石川県82.00歳 | 島根県88.21歳 |
7位 | 福井県81.98歳 | 広島県88.16歳 |
8位 | 広島県81.95歳 | 石川県88.11歳 |
9位 | 熊本県81.91歳 | 大分県87.99歳 |
10位 | 岡山県81.90歳 | 富山県87.97歳 |
▶ ワースト10(短寿県)
順位 | 男性(平均寿命) | 女性(平均寿命) |
---|---|---|
1位 | 青森県79.27歳 | 青森県86.33歳 |
2位 | 秋田県80.48歳 | 福島県86.81歳 |
3位 | 福島県80.60歳 | 茨城県86.89歳 |
4位 | 岩手県80.64歳 | 茨城県86.94歳 |
5位 | 沖縄県80.73歳 | 岩手県87.05歳 |
6位 | 茨城県80.74歳 | 高知県87.09歳 |
7位 | 宮崎県80.76歳 | 宮崎県87.14歳 |
8位 | 鹿児島県80.78歳 | 鹿児島県87.19歳 |
9位 | 大阪府80.79歳 | 大阪府87.24歳 |
10位 | 茨城県80.81歳 | 栃木県87.27歳 |
主な特徴
- 地域格差の拡大:
- 男性のトップ(滋賀)と最下位(青森)の差は3.46歳(2015年比+0.35歳拡大)
- 女性差は1.96歳(同+0.22拡大)
- 長寿県の共通点:
- 県:がん検診受験率向上・滋賀ウォーキング普及
- 長野県:保健師による減塩指導・高齢者担任率の高さ
- 短命県の課題:
- 青森県:塩分摂取量全国1位(男性1日11.1g)・喫煙率の高さ
- 沖縄県:男性の平均寿命が1980年代の1位から2020年は5位に転落(食生活の西部化が優先)
※2025年現在、厚生労働省の最新データは2020年調査が最新です。次回調査は2025年実施予定
3. 寿命が大きく変動した都道府県
近年、寿命が大きく改善された都道府県の一つが長野県です。1975年の時点では男性の平均寿命は全国20位以下でしたが、現在では男女ともにトップクラスに。これは、後述する地域ぐるみの健康づくりの成果です。
一方で、かつて長寿県として知られていた沖縄県は、特に男性の寿命が下がり続け、現在ではワースト圏に入っています。
4. 長野県が長寿県になった理由
長野県は「かつて塩分摂取量が全国トップクラス」でしたが、以下のような地域ぐるみの取り組みによって大きな改善が見られました。
平均寿命と健康寿命
「寿命」の指標として、「平均寿命」と「健康寿命」が有ります。
- 平均寿命:単純な生存期間を示しています。(ランキングの通り長野県は全国トップクラス)
- 健康寿命 :「日常的に介護を必要とせず自立した生活が送れる期間」を示し、長野県は男性2年連続・女性7年連続で全国1位 1 2 6。特に女性は2016年以降もトップを維持しています4。
長野県が「長寿日本一」と強調される背景には、「地域社会全体で健康を支える仕組み」が有り、長生きするだけでなく「健康で活動的な生活」を重視する政策方針が反映されています5 8。
保健師とボランティアの協働システムが、他県には無い独自性を生んでいます6 2。
● 減塩運動の徹底
衝撃事実、長野県民の塩分摂取量は過去30年で40%減少
「1日11g以上」だった塩分摂取量を「7g台」まで減少。保健師や栄養士が地域を回って家庭の食生活を改善する活動を行いました。

我が家の減塩
・我が家では、塩分を多く使わないように日々気を付けていることと、味噌は、以下の減塩味噌を使っています。
・この「華膳」という味噌は、長野県茅野市の、「山高味噌(株)」が製造しています。減塩20%で、とても美味しいので、我が家では10年以上食べ続けています。お勧めです。!
・購入するには、取り扱っている店舗が限られていますので、認識出来ている店舗を紹介します。
・イオン(イオンネット含む)
・Green Beans(イオンのネット専用スーパー)
※Amazon、楽天、Yahoo! では取り扱っていません。
この味噌です。


● 地場野菜の積極活用


地元の野菜(例:野沢菜、根菜類)を使った健康的な食生活の推進。ファーマーズマーケットや学校給食でも地元野菜を積極的に使用。

● 健康診断・健診受診率の高さ
がん検診や生活習慣病予防の健診受診率が全国平均より高く、早期発見・早期治療に貢献。
● ウォーキングや体操の推奨


高齢者向けの運動教室、ウォーキングイベントなどが盛んに行われ、運動習慣が根付きました。
これらの地道な取り組みが「長寿県・長野」の基礎を作ったのです。
5. 短寿県に共通する課題
● 医療アクセスの課題
過疎化が進む地域では、医療機関や専門医へのアクセスが限定的になりやすく、慢性疾患の管理が難しくなります。
● 食生活の問題
青森や秋田など、塩分摂取量が多い県では高血圧や心血管系疾患のリスクが高まりがち。
● 健康教育・予防の意識不足
短寿県では、予防医療への取り組みや健康教育の普及が不十分なケースがあり、若年層からの生活習慣改善が遅れています。
春の不調を乗り切る!春の最強食材ベスト5と栄養素まとめ
春は暖かくなって気持ちも上向きになる季節――のはずが、「なんだか体がだるい」「やたら眠い」「花粉がつらい」なんて声も多いですよね。
実は、春は体にとってちょっぴりハードな季節。寒暖差、環境の変化、花粉や黄砂など、さまざまなストレスにさらされることで体調を崩しやすくなっています。
そこで今回は、春の不調対策に役立つ栄養素と、それを含む「春の最強食材」を紹介します!
春の不調ってどんなもの?
春はこんな体調不良が起こりがちです。
- 自律神経の乱れ:寒暖差や新生活のストレスによるもの
- 免疫力の低下:疲れや寝不足で風邪をひきやすくなる
- 花粉症の悪化:アレルギー症状がつらい季節
- 胃腸の不調:環境の変化で食生活が乱れがちに
これらをサポートするのが、春に旬を迎える栄養たっぷりの食材たちなんです。
🌿春の最強食材ベスト5





- 菜の花
ビタミンC・E、鉄分、葉酸たっぷり。花粉症や疲労対策に◎ - 春キャベツ
柔らかく甘みがあり、ビタミンUで胃腸にも優しい。 - 新玉ねぎ
血流改善&抗アレルギー作用。ポリフェノールが豊富。 - いちご
ビタミンCが非常に豊富で美肌・免疫力UP! - アスパラガス
アスパラギン酸で疲労回復、食物繊維も豊富。
まとめ: 長寿と短寿の差を埋めるためには?
長野県のような成功事例を全国に広げることで、地域間の寿命格差を縮めることは十分に可能です。
今後は、以下のような取り組みがますます重要になっていくでしょう。
- 地域ごとの健康課題を把握し、オーダーメイドの健康政策を展開すること
- 食育と予防医療のさらなる普及
- 高齢者が地域社会とつながり続けられる仕組みづくり
これからの日本は、ますます高齢化が進んでいきます。
だからこそ、「長生きする」だけでなく、「元気に、自分らしく生きる」ことが大切です。
誰もが健康で充実した人生を送れるよう、地域・個人それぞれの視点からできることを少しずつ始めていきましょう!




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