天然秋田杉の香りと温もりで、ご飯がもっと美味しくなる。
秋田県大館市発祥の伝統工芸品「大館曲げわっぱ」は、職人技が光る弁当箱として、国内外で高く評価されています。
本記事では、その歴史から使い方、購入のポイント、我が家での使用体験まで、幅広くご紹介します。
Contents
1. 大館曲げわっぱとは?|歴史と特徴を紹介
大館曲げわっぱ(おおたてまげわっぱ)は、秋田県大館市で江戸時代から作られている伝統工芸品。
もともとは山仕事の合間に木こりが手作りしていたもので、機能性と美しさを兼ね備えた道具として受け継がれてきました。
現在では「国の伝統的工芸品」にも指定されており、全国的にも非常に希少な存在です。
なぜ「ご飯が美味しくなる」のか?
その理由は、秋田杉の高い調湿性。
余分な水分を吸収し、乾燥しすぎも防ぐため、ご飯がふっくら、べたつかず、お弁当の美味しさをしっかりキープしてくれます。
2. 全国の「曲げわっぱ」事情と大館の特徴
「曲げわっぱ」という名前は全国で使われていますが、地域によって材料や仕上げ方法が異なります。
地域 | 名称・特徴 |
---|---|
秋田県 | 大館曲げわっぱ(秋田杉) |
青森県 | ヒバの曲物 |
福島県 | 檜枝岐ワッパ |
静岡県 | 井川めんぱ |
栃木県 | 日光曲物 |
長野県 | 木曽檜のめんぱ |
福岡県 | 博多曲物 |
中でも大館の曲げわっぱは、「天然秋田杉」を使用。
樹齢150~200年の木材は光沢があり、精巧で長持ちします。
3. 職人技が光る製造工程
大館曲げわっぱは、以下のような工程で一つひとつ丁寧に作られています。
- 秋田杉を薄く削る
- 湯気で柔らかくする
- 専用の型で曲げる
- 継ぎ目を桜皮(かばざくら)で留める
- 自然乾燥で仕上げる
熟練の職人が木の声に耳を傾けながら作ることで、手になじみ、長く使える温かみのある仕上がりになります。
4. 我が家で使ってみた感想|1年使って分かったこと
約1年前に我が家で「大館曲げわっぱ」の弁当箱(梅花型)を購入。
アウトドアや日常使いで大活躍しています!


「大館曲げわっば」梅花弁当箱

- 軽くて持ち運びやすい
- 杉の香りが心地よく、食欲をそそる
- ご飯がしっとり、ふんわりしていて本当に美味しい
市販のプラスチック弁当箱とはまったく違う「満足感」があります。
今では、他の弁当箱には戻れません。
5. 初心者でも分かる!選び方とお手入れのコツ
サイズの目安(お弁当箱)
- 小サイズ(約490ml):女性や軽食向け
- 中サイズ(約640ml):標準的な容量
- 大サイズ(約750ml):食べ盛りの方におすすめ
仕上げの種類
種類 | 特徴 |
---|---|
漆塗り | 汚れに強く、耐久性が高い |
白木仕上げ | 杉の自然な香りを楽しめる |
お手入れの基本
- 使用後はすぐに手洗いし、柔らかい布で水気を拭く
- 直射日光を避けて自然乾燥
- 使い込むほど美しい飴色に変化
6. 購入方法|どこで手に入る?
実店舗で体験したいなら…
大館市の工房・直売所
→ 実物を手に取り、職人と話しながら選べます。
自宅で手軽に購入するなら…
大館市の工房やオンラインショップで購入可能です。以下をご覧下さい。


7. 大館を訪ねて職人と出会う旅へ
秋田県大館市では、工房見学や製作体験ができる場所もあります。
さらに、
- 比内地鶏
- 温泉
- 四季折々の自然
といった観光も楽しめるので、「曲げわっぱの里」巡り旅もおすすめです!
まとめ|大館曲げわっぱは一生モノの道具
大館曲げわっぱは、ご飯を美味しく保つだけでなく、心を豊かにしてくれる道具です。
職人の手で丁寧に作られたこの弁当箱は、日々の暮らしにそっと寄り添ってくれます。
ぜひ一度、手に取ってみてください。
あなたのお弁当時間が、きっと変わります。
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