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Excelの「VLOOKUP」と「XLOOKUP」は、どちらも表から値を検索するための関数ですが、XLOOKUPはVLOOKUPの進化版で、より柔軟に使えます。
Contents
1. 基本構文の違い
VLOOKUPの構文
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])
- 検索値:探したい値
- 範囲:表全体(検索列が左端である必要あり)
- 列番号:返す列の番号(範囲内での順番)
- 検索方法:FALSE(完全一致)またはTRUE(近似一致)
XLOOKUPの構文
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 返す範囲, [見つからない場合], [一致モード], [検索方向])
- 検索値:探したい値(例:「商品A」)
- 検索範囲:検索対象の範囲(例:商品名の列)
- 返す範囲:検索が一致した場合に返す列
- [見つからない場合](省略可):該当がない場合に表示する値(デフォルトは
#N/A
) - [一致モード](省略可):完全一致・近似一致などの設定
• 0: 完全一致(初期値)
• -1: 検索値以下の最大値
• 1: 検索値以上の最小値
• 2: ワイルドカード一致(例: * や ? を含む) - [検索方向](省略可):上から下(デフォルト)か下から上かを設定
• 1: 上から下へ(初期値)
• -1: 下から上へ
• 2: バイナリ検索昇順(高速)
• -2: バイナリ検索降順
2. 主な違いまとめ
項目 | VLOOKUP | XLOOKUP |
---|---|---|
検索方向 | 左 → 右 のみ | 左右どちらでもOK |
列の依存性 | 検索列は範囲の左端に必要 | 検索列・返す列を自由に指定できる |
見つからない時 | #N/A が出る(IFERRORで回避) | 任意の値を返せる |
近似一致 | TRUE指定+昇順が必須 | 並び順に関係なく柔軟に設定可能 |
対応バージョン | すべてのExcel | Excel 365 / 2019以降 |
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3. 使用例
✅ VLOOKUP の実例
A3で指定の商品をE列から探し、見つかった行の3列目(G列)の値を返す
=VLOOKUP($A3,$E3:$G7,3,FALSE)

A3で指定の商品が見つからなかった時は、エラー(#N/A)になる

✅ XLOOKUP の実例
A3で指定の商品をE列から探し、見つかった行のG列を返す
=XLOOKUP($A3,$E3:$E7,$G3:$G7,"該当なし")

A3で指定の商品がE列から見つからなかった時は、メッセージ表示する

4. 結論
- VLOOKUP:昔ながらの関数。簡単だが柔軟性が低い
- XLOOKUP:検索方向も列順も自由。新しいExcelではこちらが便利
実務ではXLOOKUPの方が使いやすく、エラー処理も簡単です。これからはXLOOKUPを覚えておくと安心です。
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